笹尾根から万六尾根縦走
しばらく日原方面の散策が続き こちら笹尾根がお留守になってしまっていたので 残りの紅葉をでも愛でて歩こうと思い 以前春に歩いた大羽根山から笹尾根に登り 下りはお気に入りの万六尾根を歩いてみようと出かけてみました。

「浅間尾根登山口BS」0805→「大羽根山」0854→「笹尾根縦走路」0916→「土俵岳」1014→「浅間峠」1111-1125→「熊倉山」1158→「軍刀利山」1207→「三国山」1216-1221→「生藤山」1227→「連行峰」1244-1306→「湯葉ノ頭」1324→「柏木野BS」1432



笹尾根方面に出かけるのは 今年九月以来久しぶり 笹尾根界隈はお気に入りなのですが すっかりご無沙汰した感があり 残りの紅葉でもと思い出かけた。朝のバスはそこそこハイカーが乗車していた。多分上川乗り辺りで下車する人が多いのかと思いきや 誰も降りず 私が下りた浅間尾根登山口の前老人ホームのところで降りたハイカーが一人居た。この方は何処へ行ったのやら?
浅間尾根登山口では 私のほかカップルのハイカーのみ この方たちは 私が出発し後に出発したようだが犬が吠えていたので なんとなく浅間尾根方面に出かけたと思う。
さてさて 大羽根山への道は 以前歩いたときは それ程見通しが利くイメージは無かったのだが なんか辺りが綺麗さっぱりしてしまい 前歩いた時の様子とはまた大分変わってしまったようだった。それ以前の昔の道を知っている人がこの道を歩いたらさぞビックリされることだろうと思いながら登っていく。しばらくはとにかく植林が多いが 登るにつれて 右側が雑木に変わっていく。唐松など目に付いてくると足元には ドライフラワーが目立つようになり 少しで大羽根山

大羽根山付近でのんびり展望を楽しんだら ボチボチと先に向かう。右側には道が無い藪の中にベンチがあったり 白樺が有ったり あたりをウロウロしながら登っていく。目の前に見覚えのある指導標が見えたら直ぐに笹尾根縦走路に出てここで進路を左にとる。道はさすが笹尾根 笹に覆われた部分も所々で見て 今回は丸山には寄らず巻き道を行き しばらく遠くの景色を楽しむというより 木を見たり時には足元を見たり 所々ではやはり遠くの景色を樹林越しに眺めたりして歩いていく。しかしこの道も もう何度歩いたことやら やはり歩くたびに 同じ景色には出会わない 毎回毎回違うんですよ。私の記憶がそれだけいい加減なのかも知れないけど だから楽しめる奥多摩の山なんだけど・・・
そんなこんなで歩いていると 少し開けたところで富士山がでっかく見えた。笹尾根から見る富士山はやっぱりでっかいな〜 そこからわずかに登って行けば 土俵岳ですが 今日は一息もつかずにそのまま通過。

土俵岳から下り いつものように日原峠のお地蔵様にご挨拶 笹尾根の峠は古くからの交易の道だったりするので こういった古い石仏が所々にある。この先再び登りになり その先で大きく下るが その付近の雑木の森の雰囲気が私はたまらなく好きだったりします。その先で再び登りになるが 登りきった先では ビックリするような楓の木がいっぱい 紅葉もすばらしかった。

土俵岳から浅間峠の間はなぜかいつも長く感じる。今回もいつものようにまだか まだかと唱えつつ歩いて行くと下った先に浅間峠の休憩舎が見えた。ここで時間も時間なので 昼食にする。もうしばらく誰も来ないかなと思っていたら 歩いてきた方から ドタドタと足音をさせて勢いよく下ってくる二人連れ 一人は挨拶をしてくれたが 一人は挨拶もしてくれない。会話の内容からランナーさんのようだ。今回は様子を見て今熊の方に抜けるか 醍醐丸から和田峠に抜けるか 相談をしていた。
浅間峠で食事を済ませ更に笹尾根を行く。途中明治37年と書かれた石碑と 明治39年と書かれた石碑の山ノ神が置かれた木が倒れていた。山ノ神の石碑が心配だったが 特に被害が無いようだった。この先で熊倉山への急な登りになり 熊倉山からは今までとは一転して展望が良く利くようになる。そんな展望を楽しみつつアップダウンを繰り返し軍刀利山を越え 三国山に登ると 富士山から 南アルプスなどの眺めが得られる。真冬の景色ほどではないが ここからの眺めは好きなところの一つでもあります。

三国山を後にして久しぶりに生藤山に登ると 今回は大賑わいで折角登ったけど狭い山頂は満員御礼状態でゆっくりもできそうも無いので このまま通り過ぎる。生藤山からの下りは少々荒れているので慎重に下り茅丸は南面を巻いていく。この先で再び展望が無くなるが 雑木と笹が綺麗な場所に出て 僅かに行けば連行峰。この先醍醐丸つり尾根市道山と歩こうかと一瞬頭をよぎるが 万六をやっぱり予定通り下ることにした。
連行峰から下った先で少しヤブの中を歩いて ちょっとすると再びヤブも無くなりすっきり。この先細いトラバース道で足元が崩れ僅かに滑落 一瞬何が起こったかわからずビックリ 杖が下のほうに飛んでしまったので回収して体の具合を確認すると、とりあえず体のほうは大丈夫のようだった。しかしこういう油断が一番危険なんだよなと以前骨折した時の事を思いつつ 気を引き締めなおして歩いていく。
湯葉の頭では新しく付けられた山名板がついていた。この道を下って行くと日が傾きかけ横の方から日が当たり影が長く延びる道がなんとも言えずよい雰囲気。もっと遅い時間になるとどうなるのかな?と少々想像しながら歩いていけば右に万六の頭を巻いて下ると 万六の大ヒノキ 貫禄のある姿なので少々眺めて 後は一気に下っていけば柏木野のバス停に着く。バスは二台連なって入ってきたが 満員状態で途中渋滞にも巻き込まれ立ちっぱなしでバスでどっと疲れが出た一日だった。